第156章

高橋玲は彼女の考えを見透かしたように顔を上げ、こう言った。

「私がどうして嘘を見抜けたのか、気になるか?」

白崎吹雪は頷き、片手を挙げて補足する。

「確かに謝罪はありませんでしたが、藤原社長が昨晩いらしたのは本当です。荷物も彼が置いていったものです。この二点だけは天に誓えますよ」

高橋玲は顎に手をやった。

「真夜中にわざわざ来るなんて、暗殺以外に理由が思いつかないな」

言い終えると、高橋玲の腕に鳥肌が立った。昨晩、彼が部屋に入ってきたことに全く気づかなかったのだ。

もし藤原時夜がその気になれば、彼女は今頃あの世行きだっただろう。

白崎吹雪は笑って手を振った。

「まさか。高橋...

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