第165章

小田は階下から工具箱を持ってくると、高橋玲の傍らに置いた。そして、心配そうに声をかける。

「高橋さん、使う時は気をつけてくださいね」

玲は生返事で「ええ」と答え、意識をすべて説明書に向けた。

大小様々な板には、ベビーベッドらしく可愛らしいキャラクターが描かれている。

だが、説明書の図解が不鮮明で、玲は頭を抱えた。とりあえず判別できるものから並べていくしかない。

「桜、ちょっと見て。この柄はここで合ってるかしら?」

おもちゃを片付けていた桜は、玲に呼ばれるとすぐに駆け寄ってきた。

しかし、彼女はしばらく睨めっこしたものの、困ったように頭を掻くばかりだ。

「お嬢様、その……たぶん...

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