第222章

藤原時夜の顔色は目に見えて沈み込み、周囲の空気までが凍りついたかのようだった。

「そいつに触れたか」

陸上誠は慌てて首を振ったが、傍らのボディーガードがすかさず補足した。

「高橋様の髪に触れ、顔にも触れようとしておりました。あ、右手で、です」

「これで苛められていないとでも?さっき首を横に振ったのは、こいつを庇うためか」

藤原時夜は眉をひそめ、片手で高橋玲の顎を掴み、無理やり自分の方を向かせた。

「何を馬鹿なことを言っているの。ただ髪に触れられただけだわ。それに、もう十分な代償は払わせた」

高橋玲はその手を振り払い、顎を揉みながら藤原時夜から距離を置いた。

今はまず、地面に這...

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