第243章

激しい口づけに高橋玲は頭がくらくらとし、息も絶え絶えになっていた。唇に滲む血が、彼女の艶かしさをより一層引き立てている。

荒い息を吐きながら、少し落ち着きを取り戻した彼女は激しくもがき始めた。藤原時夜の足を踏みつけようとしたものの、捻挫した足は全く持ち上がらない。

怒りに任せて彼の指先で手の甲をつねり上げたが、藤原時夜は顔色一つ変えなかった。

目の前にいる風間悟司は目を真っ赤に血走らせ、拳を固く握りしめている。その顔は赤黒く腫れ上がり始めていた。

嫉妬と憎悪に焼かれながらも、彼にはどうすることもできない。

その時、宴会場から二人の男が慌ただしく駆け出してきた。風間悟司と藤原時夜の姿...

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