第256章

高橋は足を引っ込めようと抵抗しながら吐き捨てた。

「誰があんたと寝るって? さっさと失せな」

たった一、二度寝ただけなのに、このクソ男は随分と偉そうにしている。

藤原は彼女の足首を掴み、ふくらはぎに沿って艶めかしく撫で上げてきた。だが、その表情は極めて平然としており、まるで他人の手出しであるかのようだ。

「これ以上暴れるなら、次は何をするか保証しないぞ」

高橋の動きがピタリと止まる。その手が太ももに届く寸前で、彼女は力いっぱいそれを払いのけた。足を引き寄せ、ベッドの隅に転がると、藤原に背を向けて押し黙る。

藤原は叩かれて赤くなった手を見ても、特に怒る様子はなかった。

軽く指を動...

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