第31章

藤原時夜というクズ!悪徳商人!邪悪な資本家!

しかし、夏川風の次の言葉に、高橋玲は深呼吸して悪い感情を飲み込んだ。

【夏川風】「高橋さん、藤原社長の手段はご存知でしょう。もし同意されないなら、取引は終了です。玉のペンダントは私たちにも手に入れる方法がありますから」

高橋玲は彼の罠に引っかからず、矢継ぎ早に返した。

【高橋玲】「私ももちろん藤原時夜がどんな人間か知っているよ。でも今、玉のペンダントの居場所を知っているのは私だけ」

【高橋玲】「この条件は受け入れられない。取引が終わるなら、玉のペンダントも存在する必要はなくなるね」

夏川風の額から冷や汗が一滴落ち、偶然スマホに落ちて「...

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