第45章

「私に技術に詳しい友達がいるの。彼の基本情報を渡してくれれば、外でホテルに入った記録さえあれば、そこから糸を辿って、もっと多くのことが分かるわ」

鈴木弁護士は隣でそれを聞いて目を丸くした。

高橋玲がいつからそんな友達を持っていたのか?

綿川恵美は彼女の言葉を聞いて、心が少し落ち着いた。

わずかに微笑みを浮かべて、「明日家に帰りたいんだけど、亜規ちゃんをここに置いておいてもいい?事が片付いたら、迎えに来るわ」

高橋玲はあっさりと頷いたが、綿川恵美が一人で帰ることが少し心配だった。

「私が付き添おうか?」

今は高橋グループで働いているとはいえ、一日休むくらい大したことではない。

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