第47章

高橋玲が以前受け取った従業員の資料には、具体的な連絡先が含まれていなかった。

一人一人調べるより、水原未海に見つけられる情報をすべて集めてもらった方が効率的だった。

高橋玲が水原未海のオフィスから出てきたとき、彼女のチームの五人だけが残っていた。

聞いてみると、佐藤花子がまた彼らを会議に連れて行ったとのことだった。

同じチームの芳子が思わず高橋玲に尋ねた。

「玲君、古田専務の方は会議はないの?」

高橋玲は首を振った。「みんな今の分担通りに進めてください。三日後にまた会議を開きます。何か問題があれば、いつでも私に言ってください」

そう言うと、五人は顔を見合わせた。

そして黙々と...

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