第13話

私は二人を無視して、そのまま部屋を出た。

階段を下りると、ちょうど杏沙おばあ様と出くわした。

「葵、どうしたの? もう帰るのかい?」

きちんと身支度を整えた私を見て、おばあ様はすぐに帰るつもりだと察したようだ。

その視線とぶつかり、私は思わず後ろめたさを感じて、適当な嘘をついた。

「おばあ様、梨乃から急な連絡があって。今日は実家に泊まらずに帰りますね」

そう言いながらも、おばあ様の目を見ることはできなかった。

おばあ様はそれがただの言い訳だとすぐに気づき、小さくため息をついて優しく諭してきた。

「和也は本当に意地っ張りだからね。あの子の言うことなんて気にしなくていいのよ。何か...

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