第22話

私のきっぱりとした態度を見てか、和也の顔に一瞬、疑念の色がよぎった。

「寧々、一体どういうことだ」

和也が疑いを抱いたと見るや、寧々はすぐさま被害者ぶって泣きそうな顔を作った。

「和也、葵が何を言いたいのかわからないよ。会社でも私のこと嫌ってるのに、家でも私を陥れようとするの?」

何かあると、寧々はいつもこの手を使う。そして厄介なことに、和也にはそれが毎回てきめんに効くのだ。

案の定、和也はすぐさま寧々の味方につき、私を責め立てた。

「葵、寧々の性格が大人しいからって、いつまでもいじめていいわけじゃないぞ。今すぐ謝れ」

あまりにも馬鹿げた言い分に、私はまともに取り合う気すら失せ...

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