第24話

深く考える間もなく、寧々は私より先に実家へ足を踏み入れた。

彼女の言葉に、胸の奥で嫌な予感が渦巻く。どうやら、まんまと罠を仕掛けられたらしい。

翌日。

私と寧々は揃ってモード・アトリエに出社した。

「約束していたクライアントが十分後にいらっしゃるわ。デザイン部の皆、準備してちょうだい」

声を上げたのはユミだった。

彼女の言うプロジェクトとは、私がモード・アトリエに入社してからメインデザイナーとして初めて受注した案件――以前から進めていたホテルのデザインのことだ。

このプロジェクトは、デザイン部の全員にとって非常に重要な意味を持っている。

完璧なものに仕上げるため、皆が連日連夜...

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