第25話

周囲の疑わしげな視線に気づいたのか、寧々は間髪を入れずに声を張り上げた。

「変な言いがかりはやめてよ! 昨日は葵と一緒に帰ったんだから、そんなことする時間なんてあるわけないじゃない!」

必死にシラを切る寧々を見ても、私は少しも焦ることなく、昨日の出来事を淡々と口にした。

「確かに、昨日は一緒に会社を出たわね。でも忘れないで。途中であなた、もう一度オフィスに戻ってきたじゃない。その間に何をしたかは、あなた自身が一番よくわかってるはずよ」

その言葉に、寧々の先ほどの得意げで横柄な態度は見る影もなくなった。

それでも、彼女は強がって決して非を認めようとはしなかった。

「それがどうしたっ...

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