第52話

彼の皮肉は私にとって何のダメージもなく、むしろ滑稽にすら思えた。

私は気にも留めずに手を振り払う。

「これは私の問題で、あなたには関係ないわ。あの時、女を家に連れ込んだ時点で、こうなることは予想できたはずでしょ」

和也は言葉を失った。そもそも彼に理はなく、今となっては弁解の余地などない。

私は鼻で笑い、二歩下がって彼との距離を取る。

「和也、今の私たちはもう何の関係もないの。立場をわきまえて、二度と私に付きまとわないで」

言い捨てると、二人の顔色がどれほど青ざめようとお構いなしに、私はきびすを返した。

その一部始終を見ていた悟は、おどおどと和也を見つめ、ふと後悔の念に駆られてい...

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