第4章

 目を覚ますと、私は宙吊りにされていた。太い鉄の鎖が私の体を縛り上げている。

 足元には漆黒の海面が広がり、凍てつくような潮風が頬を打ち据えた。ここはニューヨーク・イーストサイドの廃墟と化した埠頭だ。

 必死にもがいたが、ロープはさらに食い込み、手首が擦れて激痛が走った。

「目が覚めたか」

 サーチライトが点灯し、顔に傷のある男が暗闇から姿を現した。

 モレッティ・ファミリー――コンスタンチン・ファミリーの宿敵。

「ニコライ・コンスタンチンは俺の弟を殺した」傷顔の男は煙草に火をつけた。「今夜、あいつにも最愛の者を失う絶望を味わわせてやる」

「いやっ、ここはどこ! 助けて!」隣か...

ログインして続きを読む