第119章

プトンは請求書に目を走らせ、思わず声を張り上げた。

「イザベラ、これは恐喝だぞ!」

「恐喝?」

私は腕を組み、プトンを見つめた。その笑みには些かの面白がりが含まれている。

「尊敬する副市長殿、証拠はおありで? 警察に通報して私を逮捕させますか?」

「冗談を言うな、君を逮捕する度胸などあるわけがない」

プトンは大げさに首を振って嘆息した。

「市政庁が貧乏なのが悪いんだ。この労務費はツケにしてくれ。だが混乱地帯の統治問題は一刻の猶予もない」

「困りましたね」

私は気だるげに請求書をパラパラと捲った。

「あの界隈のギャングを一掃するのに、随分と骨を折ったんです。金も人も不足して...

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