第148章

「密告?」

 私は胸の内に湧き上がった驚きを隠し、表情を崩すことなく、遠く広がる黒々と沈んだ夜空へ視線を向けた。

「入りなさい」

 踵を返し、リビングへと向かう。

 コールとアドは銃を構えたままだ。私はソファに腰を下ろし、白鷹と少年がゆっくりと近づいてくるのを見つめた。少年の足を引きずるような歩き方から、右足が不自由なのだと気づく。

 私は特に気にする素振りも見せず、彼らに席を勧めた。白鷹には白湯を、少年にはペットボトル入りのフルーツジュースを差し出す。

 白鷹は僅かに視線を動かした。少年がフルーツジュースを凝視しているのに気づくと、キャップのフィルムに触れ、それを破ってからキャ...

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