第164章

「お、お前……俺を犬呼ばわりする気か!」

シリクは怒りで顔を歪ませた。

私は首を振った。

「言ってないわ」

ルカはピーナッツをポイと口に放り込んだ。

「本人が自分のことを犬だと思ってるだけだろ」

私はそれに合わせて頷いた。

「なるほどね」

「いい加減にしろ、お前ら!」

シリクは私とルカを指差した。そこには父親としての威厳など微塵もなく、ただ怨念と憎悪だけが目に満ちていた。

「この恩知らずのろくでなしが! どうしてこんな息子が生まれたんだ? 俺という父親をなんだと思ってる!」

ルカは咀嚼するのをやめ、冷ややかな視線でゆっくりとシリクを上から下まで値踏みした。

「父親?」...

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