第174章

会場はどよめきに包まれた。

「なんてスキャンダラスなんだ!」

「そういう裏話、大好物だぜ! もっと聞かせてくれ!」

「トーマスはいくつだ? 待てよ、それってコリンが結婚後にミシェルと不倫してたってことか? でもミシェルは兄貴のカークの愛人じゃないか!」

 ミシェルは私を指差して、でたらめを言うなと叫んだ。彼女はあまりの興奮に、うっかり隣のグラスを叩き落としてしまった。水がエミアの脚にかかり、パンツが濡れたが、エミアは反応すら示さず、ただ呆然とミシェルを見つめ、それからトーマスを見た。

 トーマスとコリンの表情は、瓜二つと言っていいほど陰鬱だった。

 だが、よく見れば、二人とも全く...

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