第18章

ウィリアムは四十歳前後で、性格も身なりも振る舞いも、まるで学院の堅物学者のように四角四面だった。多くの人が、彼はスタイリストという職業に不向きだと感じていた。

彼の大胆な発言を聞き、私は少し驚いて尋ねた。

「そんなことを言って、ガンビーノ家の報復が怖くないの?」

「怖いですね」

ウィリアムは無表情で答え、冗談なのか本気なのか判別がつかない。

「帰ってちょうだい。もう新しいスタイリストがいるわ」

私がそう告げると、ソフィアが不満げにウィリアムへ食って掛かった。

「この堅物! 私の商売敵になろうなんて、考えが甘いのよ!」

ウィリアムは静かに首を振った。

「ルカ様から三年分の給料...

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