第37章

ルカは数秒の間、呆気にとられたように固まっていたが、我に返ると不意に問い質してきた。

「なぜ俺に黙っていたんだ?」

私は冷ややかに言い返した。

「あなたに教える必要があるとでも?」

「……いや」

ルカは表情を引き締め、私と同様の冷徹な声色で告げる。

「お前に婚約者がいようがいまいが、俺には関係のないことだ」

ジョニスの視線が私とルカの間を行き来する。彼は声を潜めてマルクス兄さんに尋ねた。

「あの二人はまるで仇敵同士だぞ。感情評価テストでどうやって高得点を叩き出したんだ?」

「あのシステムがポンコツだったに決まってんだろ!」

マルクス兄さんは迷いなく断言した。

その時、エ...

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