第39章

私は無意識のうちに腰の小型拳銃を抜き、ダックスに向けた。彼を威嚇するためだ。

視界の端で、カーテンの陰にある銃口が動くのが見えた。私は反射的に後退り、ダックスとの距離を空ける。

「バン!」

ダックスが膝をつく。右手が左肩を強く押さえているが、指の隙間から鮮血が溢れ出し、瞬く間に胸の半分を赤く染め上げていった。

屈強な四人の男たちが歩み寄り、ダックスを別棟の外へと連れ出していった。

「大丈夫ですか?」

ジディオンが心配そうに私に尋ねる。

私は頷いた。

「ええ、平気よ」

ジディオンは溜息をついて首を振った。

「ダックスは医学の名門の出なんだ。根は悪くないんだが、どうも負けず嫌...

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