第47章

ミシェルが去って三十分後、私は一人で寝室に戻り、ドアに鍵をかけてヘッドホンを装着した。

栄養剤をチェックする際、隙を見て極薄の盗聴器をギフトボックスの内側に貼り付けておいたのだ。

「……あの詐欺師! よくも偽物を売りつけたわね!」

ノイズ混じりのエミアの声が鮮明になり、箱が開けられたのが分かった。

保護スポンジからアンプルを力任せに引き抜く音、そして「ポン」という摩擦音が響く。エミアは怒り狂って呪詛を吐いた。「私を騙すなんて、一家丸ごと死に絶えればいいのに!」

ミシェル「……売り手とは連絡がつかないの?」

エミア「無理よ! ブロックされたわ!」

ミシェル「もういいわ、放っておき...

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