第52章

モハンの安っぽい手管には、吐き気しか催さない。

少しお灸をすえてやることにした。

彼が手を離そうとした瞬間、私は逆に強く握り返した。

モハンは驚いて私を見る。

私は笑顔のまま力を込める。だが、この程度の警告ではモハンは止まらないらしい。むしろ彼は笑みを深め、あろうことか親指で私の手の甲をいやらしく撫で回し始めた。

瞳の奥が冷たく凍りつく。

次の瞬間、私は彼の親指の付け根にあるツボを、正確に、そして強烈に押し込んだ。

人体には多くの急所が存在する。目や喉などは、一撃で致命傷になり得る部位だ。だが一方で、関節の接合部のような場所は、命に別状はないものの、少しの力で激痛をもたらすこと...

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