第74章

ルカがドアを開けて入ってくるなり、その鋭い視線が私を捉えた。

「相席しても構わないな?」

彼は大股で近づいてくると、私とジョニスの間に割り込み、当然のように腰を下ろした。

「大ありだ!」

ジョニスはルカを睨みつけ、歯軋りした。

「北の支配者ともあろうお方が、他人と相席を頼まなきゃならないほど落ちぶれたのか?」

ルカはジョニスの肩をポンと叩く。

「今日の食事代は俺が持つ。この前、酔っ払った俺を『介抱』してくれた礼だ」

ルカが「介抱」という言葉に奇妙なアクセントを置き、叩く手にも力が篭っていたのを見て、私はあの晩、私の知らないところで何かが起きたのだと察した。

蚊帳の外に置かれ...

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