第87章

ミシェルが私に跪いて命乞いをする。その様を見て、私は胸がすくような思いだった。

だか、彼女の口から出た言葉は、私を酷く苛立たせた。

「エミアがルカの愛を奪ったことを、あなたが恨んでいるのは知っています。感情は抑えられるものではありませんもの……でも、今夜からは私が責任を持ってエミアを監督します。二度と自分からルカに会わないようにさせますわ」

ミシェルは一言一句をはっきりと、それでいて絶妙に涙声を混ぜて訴えた。

「母親としてお願いします。もしあの子に会っても、命だけは奪わないで!」

認めざるを得ない。ミシェルは本当に食えない女だ。

エミアが私をどう怒らせたかには触れず、私の行動を単...

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