第89章

蛇口からほとばしる激しい水音が、二人の切迫した喘ぎと微かな譫言を掻き消していく。

ルカに洗面台へと押し付けられ、腰を落として尻を突き出すような体勢を強いられる。

彼は焦燥に駆られたように私のズボンを引きずり下ろした。完全に脱がすことはせず、膝の上で止まった状態で、震える手が私の秘所へと伸びてくる。

彼の指があまりに冷たくて、私は反射的に拒絶した。

「っ……やめて、出て!」

「締め付けるな!」

ルカが苦悶の声を漏らす。指を二度ほど動かすと、いつの間にか水栓に引っかかっていた手錠が外れ、彼はその手で乾いた音を立てて私の尻を叩いた。

「力を抜け!」

私は後ろ足で彼を蹴りつける。

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