第199章 暴動の背後の陰謀

上村サラ POV

家には長居せず、着替えをいくつか詰め込むと、すぐに病院へと取って返した。

ICUの病室前にたどり着くと、大きなガラス窓の前に、朝の肩を抱きながら無言で佇む森川の姿があった。私に気づいた朝が、すぐに駆け寄ってきて私を抱きしめる。

「大丈夫? サラ」

私は頷いた。「ええ、平気よ。怪我一つないわ。あの時、彼と一緒にいたから」

ガラス窓へ視線を向ける。ベッドには、あの背の高い体が身じろぎもせず横たわっていた。

「森川が、手術は成功したって。春は持ちこたえるって言ってた」

「ええ、私も信じてる」

私は手首の時計に目を走らせ、きびすを返して森川に向き直った。「誠。四十八...

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