第201章 仇敵との対面

上村サラPOV

春がベッドから下りられるようになった。私の肩を借りて、ゆっくりとだが歩いている。彼が入院している最上階のVIP病棟は、大半の時間が静寂に包まれている。おかげで、二人きりの時間がたっぷりと持てた。

実のところ、連日多くの人々が彼を見舞いたいと希望してきているのだが、私が独断で選別し、極めて親しい友人だけに絞らせてもらっている。仕事の話を持ち込んで彼の静養を妨げたくはないし――あるいは、これは私の身勝手かもしれないが――私と春の二人だけの世界を、誰にも、どんなことにも邪魔されたくなかったのだ。彼とこれほど濃密な時間を過ごすのは、本当に久しぶりなのだから。

ある日、私は病室の...

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