第214章 大使館前の親切な人

翌朝、私たちは階下のリビングで朝食を摂った。意外なことに、ここのコーヒーは驚くほど美味しかった。

表の通りは閑散としており、たまに車が通り過ぎる程度だ。

私はカウンターの奥に座る太った女性に尋ねた。

「今日は週末なの?」

女性は鼻で笑う。

「週末だろうがなかろうが、この時間なら本来、若者たちはみんなここを出て町へ仕事を探しに行くもんだよ。だけど、この数日は特別さ」

私は眉をひそめる。

「今日のニュースはなんて?」

女性が頭上の古ぼけた重厚なCRTテレビをつける。流れてくるのはスワヒリ語で、私たちには理解できない。だが、映像を見れば状況は一目瞭然だった。

市街中心部の至る所か...

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