第218章 また貧民街の夜

上村サラ POV

今日はあまりにも多くのことが起きすぎて、私の心はまさに天国から地獄へと突き落とされたようだった。

今朝までは、アメリカ大使館さえ見つかれば家に帰れるという安堵感に包まれていた。けれど今は、まるで胸に巨大な岩を乗せられたかのように重苦しい。大声で叫びたいし、誰かを罵りたいし、恐怖に震えて泣き出したいくらいだ。

でも、春の冷静で意志の強い横顔を見ると、自分のそんな弱さを責めたくなる。春はずっと考え、周囲を観察し、私を安心させようと努めてくれている。私が彼の足手まといになってはいけない。

そう、私たちにはお互いがいる。どんな困難や危険が待ち受けていようとも、二人で手を取り...

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