第224章 豪邸に入居する

【上村サラ 視点】

私たちは見知らぬ男の後に続き、彼の車に乗り込んだ。車は猛スピードで走り出す。ボロボロの後部座席にはシートベルトすらなく、カーブを曲がるたびに体が激しく揺さぶられ、何度か外へ放り出されそうになった。

やがて、車はある空き地の真ん中で停まった。

「降りろ」

外へ出ると、ヘッドライトの灯りに照らされて、周囲が廃車置き場であることが分かった。アフリカでは、少しでも走れる車なら決して見捨てられることはない。そんな土地柄にあって、ここに無造作に積み上げられているスクラップがどれほど酷い有様か、想像に難くない。中には、もはや車の原型をとどめていないものすらあった。

どの車もタ...

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