第225章 かつてない夜

上村サラ

ヴァイパー家のメイドであるシャニに案内され、上の階の客室へと足を踏み入れた。そこはとても広く、豪華でありながらも上品な調度品で整えられたスイートルームだった。バスルームには、ロマンチックでゆったりとした円形のバスタブまで備え付けられている。

だが、本当に驚かされたのは、私たちが必要としそうなあらゆる品がすでに用意されていたことだ。肌触りの良いバスローブに、上質なシルクのネグリジェ、高級ハイブランドのランジェリー。どれもわたしのサイズにぴったり合っていて、さらには一流メーカーのスキンケア用品一式まで揃っていた。

リビングのワインセラーには、年代の異なる希少なスコッチウイスキーが...

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