第244章 殺し屋が再び現れる

 上村サラ POV

 私たちの乗る車が谷へ入ると、前方に一本の川が見え、谷全体に円形をした茅葺きの小屋が点在しているのが見えた。ムカリによれば、泥や木で壁を作り、屋根を分厚い茅で覆うこの円形の家屋は、オロモ族特有の住居なのだという。

 川沿いには、活気あふれる青空市場が広がっていた。

 ムカリは市場の外に車を停めた。祖母や親戚への手土産を買うためだ。

 私と春も、リラックスして散策を楽しむことに大賛成だった。

 市場の中は人でごった返し、あちこちから露天商の威勢のいい声が飛んでくる。時折、牛や羊を引いた地元の人々が人混みを縫うように通り抜けていった。

 鮮やかな織物、陶器、香辛料...

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