第300章

藤原春 POV

薄暗い廃倉庫のような建物の中、俺は手足を縛られ、身動き一つ取れずにいた。

小柄なCIAの男はすでに銃を抜き、それを見せびらかすように揺らしている。まるで獲物を弄ぶかのような視線が俺に絡みついていた。俺が恐怖に顔を引きつらせ、命乞いをする姿を見て、己の虚栄心を満たそうとでもしているのだろう。

自分の命がもはや終刻を迎えているのだと、ついに悟った。脳裏をあらゆる思考が狂ったように駆け巡る。

まさか、バーバラこそが身近に潜む最も危険な存在だったとは。最初から秘密裏の目的を抱き、俺に近づいて傷の手当てをしていたのだ。

命懸けで病院まで迎えに行ったというのに、この女は俺とジュ...

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