第301章 別々に逃げる、我々の勝算を高める

第三百一章 あなたの愛は私にとって大切

上村サラ POV

二夜にわたる激しい銃撃戦の末、ハルツームは再び平穏を取り戻した。もちろん、それは現地の人々にとっての「平穏」に過ぎない。

市場ではようやく、どうにか食べられる程度の食料が手に入るようになった。

時折、無表情で足早に通り過ぎる人々を街角で見かけるたび、私は考える。なぜ彼らはまだここに留まっているのだろうか? いつ砲弾が降ってきてもおかしくないこの場所に。

だが、彼らにどこへ行けというのだろう。ここは彼らの祖先が何代にもわたって暮らしてきた土地であり、彼らが生まれ育ち、そして自分たちもここで死に、埋葬されるのだと信じて疑わない場...

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