第9章
私の告白は夜空に響き渡り、波の音さえも静まり返ったかのようだった。亮介の表情ががらりと変わるのが見えた。その瞳には驚愕と混乱、そして私がずっと求め続けていた何かが宿っていた。
「八歳の時、あの地獄から私を救ってくれた瞬間から、二十三歳になった今まで、ずっとあなただけだったの!」
亮介の呼吸が荒くなる。彼の内面の葛藤が伝わってきた。
「玲華……」
その声には警告の色が滲んでいたけれど、私は聞きたくなかった。
「亮介、私を憐れまないで!」
私は涙を拭い、無理やり強気な表情を作った。
「もう、か弱いだけの女の子じゃない。さっき下で証明したでしょう?」
颯真と冷静に対峙した...
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