チャプター 104

デクラン視点

ステージの上で歌っているのがタリアだと気づいた瞬間、俺は間違いなく、想像以上に衝撃を受けた。

彼女の声は圧倒的で、自分の声の扱い方を本当にわかっている。

いま俺はリビングで、家族のみんなと、タリアのおかげで増えていった「新しい」家族たち――親族みたいなものも含めて――と一緒に座っている。タリアとディナが並んで歌うのを聴きながら、これ以上の土曜の夜なんて望めないと思った。

(「ジャスト・ギヴ・ミー・ア・リーズン」)

あの二人は、父と娘みたいでもあり、兄妹みたいでもある。本当に結びつきが強い。

ディナを羨ましく思うこともある。けれど、俺とタリアの間にも特別な絆があるのもわ...

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