チャプター 53.

ケイデン視点

四本目の映画を観始めるころには、リアが俺の膝の上にちょこんと座り込み、居心地のいい場所を見つけたみたいに身を預けてきた。俺はそのまま、腕を回してきゅっと抱きしめた。

彼女が眠りに落ちた途端、映画なんてもう目に入らない。視線は、ただ彼女にだけ釘づけになった。

綺麗すぎて、正直おかしくなりそうだ。しかも、誰に対しても優しくて、気が利いて、愛情深い。あの人柄だけでも好きになってしまうのに、そこにあの容姿だ。完璧すぎる。

それなのに、まだあの声が頭から離れない。――俺も愛してるって、まだ言えていない。

でも言う。ちゃんと、正式に訊くつもりだ。俺の彼女になってくれないかって。

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