第123章

リドリー視点

昨夜の記憶が蘇り、俺の体はこわばった。彼女の温かい体から離れるのにどれほどの自制心を要したか、そして彼女の元を去った後、何度冷たいシャワーを浴びたか、誰にも分かるまい。

彼女を抱く準備はできていた。彼女が処女だと気づくまでは。

あんなふうに彼女の処女を奪う気には、どうしてもなれなかった。

「あ、あの……本当に、私に触れてないんですか?」シダーは明らかに恥ずかしがりながらも、それでも知りたいという意志の強さを見せて尋ねてきた。

俺はごくりと唾を飲み込み、無理やり残酷な笑いを浮かべた。「お前みたいなガリガリの体にか? そこまで飢えちゃいない」

俺の嫌悪に満ちた表情を見て、...

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