第129章 昔の同級生に出会う

  それから数日、安藤美咲はきっちり出社し、高橋裕也の後ろについて各支社の視察に回っていた。

  この日向かったのはA市の金達モール。世界展開しているチェーンで、高橋グループ傘下の商業施設だ。

  年始ということもあり、各地のモールがこぞってイベントを打っている。A市側は総裁の参加を求め、壇上での挨拶も用意していた。

  美咲は舞台の上の彼を見つめた。整った顔立ち。大勢の観客と、ずらりと並ぶカメラの列。

  高橋裕也は終始落ち着いていて、冷ややかな口調で淡々と話す。その場を支配するような空気に、客席の女の子たちがきゃあきゃあと声を上げた。裏方にいる美咲まで、まるで芸能人のスタッフにな...

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