第130章 同窓会(1)

土曜日の朝。安藤美咲はまだ布団の中だというのに、船口柚佳から電話がかかってきた。

「安藤美咲。忘れないで。昼12時までに温泉旅館のロビー集合」

美咲は、学級委員長が昔から律儀な人間だってことを知っている。あの頃もそうだったし、今も変わらない。

……生まれつき、仕切る側の人なのだろう。そう思うと、素直に感心してしまう。

「わかったよ、委員長」

通話を切った瞬間、ふうっと長いため息が漏れた。本当は行く気なんてなかったのに、こう言われたら行かないわけにもいかない。

仕方なく起き上がり、なるべくシンプルで露出の少ない水着を選ぶ。上から黒のジャージを羽織って、外に出るときはキャップをかぶり...

ログインして続きを読む