第81章 ついに彼女の身分を公表する時だ

安藤美咲はふう、と息を吐いた。やっぱり怒ってる。拒まれて機嫌が悪いんだ。

続けて、もう一通メッセージが届く。

【給料みたいなもんだ】

安藤美咲は白目をむいた。別にそうじゃなくても、文句なんて言わないのに。

それから一週間。安藤美咲は毎日会社へ出たが、高橋裕也は姿を見せなかった。暇でたまらない。

ふと何度も彼のデスクへ視線をやる。いない。彼がいないだけで、この部屋は妙に静かで、まるで社長室を自分ひとりで使っているみたいだった。

そのとき、携帯が鳴った。高橋裕也からだ。

「高橋社長」

一週間会っていない。連絡もない。自分は本当にこの男を知っているのだろうか、とさえ思ってしまう。

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