第1章
プロヴァンスの陽光は、まるで火のように熱い。人の心にまとった偽りの仮面を、すべて焼き払ってしまいそうなほど。
私――マリアにとって、この旅は自分自身を取り戻すための儀式だった。裏切りと屈辱によって葬り去られた、あの一人の女を蘇らせるための。
三ヶ月前、私は五年にも及ぶあのくだらない関係に、自らの手で幕を引いた。
マーク。かつては一生を添い遂げると誓ってくれた男が、二人で選んだシーツの上で、見知らぬ女と体を重ねていたのだ。
その光景は鋭利な刃物となって、彼への信頼をズタズタに切り裂き、同時に私自身への深い失望をもたらした。
過去五年間、私は彼のために、塵のように惨めに生きてきた。妥協を覚え、個性を殺し、彼の好みに迎合した。ベッドの上でさえ自分を押し殺し、彼のあのおざなりな数分間に合わせ続けたのだ。
彼は身勝手で、男としての甲斐性もない。情事はお粗末なもので、たいてい五分ともたずに果ててしまう。そして、私を虚無感の中に置き去りにしたまま、背中を向けて眠りにつくのだ。
それでいて、彼には病的なプライドがあった。私が自らの指で欲望を処理することさえ許さなかったのだ。その現場を見られるたび、彼は汚らわしいものを見るような目で私を睨みつけ、「淫乱」「恥知らず」と罵った。
彼は私を所有物にしたがっていた。欲望を持たず、彼からの哀れな「施し」だけで生きる、中身のない抜け殻に。
結局、五分も持たないあの役立たずは、他の女の体に「新鮮さ」を求めたのだから笑える。
私はホテルの部屋に入り、鍵をかけた。掃き出し窓の向こうには、紫色の葡萄畑が広がっている。身につけているのは黒いシルクのキャミソールドレス一枚。薄い生地が汗ばんだ肌に張り付き、久しく忘れていた衝動を呼び覚ます。
鏡の前に立ち、ゆっくりとストラップを肩から外す。ドレスが足首へと滑り落ちる。
夕陽に照らされながら、私は長く打ち捨てられていた自分の裸体を凝視した。
張り詰めた乳房、柔らかな腰のライン、そして太腿の間の秘められた場所が、触れられることを切望している。
欲望は罪だと私に教え込んだマークが憎い。自分の渇きを直視させなかった彼が憎い。
私はバッグから小さな玩具を取り出した。人肌に温まり、計算し尽くされたカーブを持つバイブ。それはマークよりも私を理解しているし、彼よりもよほど頼りになる相棒だ。
純白のシーツに身を横たえ、両脚を大きく広げて、窓の外の葡萄畑にその身を晒す。
指先で乳首を弄り、軽く摘まむと、電流のような痺れが走り、思わず唇を噛んだ。手はさらに下へ、下腹部を掠め、すでに蜜で濡れた秘所へと辿り着く。秘肉を指でそっと押し広げ、そこにある熱と湿りを確かめてから、私はスイッチを入れた。
部屋に低い振動音が響き渡る。それは密やかな嵐の予兆だ。
ゆっくりと挿入し、クリトリスと膣壁を的確に刺激する振動を感じる。私はたまらず背中を反らせ、荒い息を吐きながら強さを上げた。もう片方の手で乳房を揉みしだくと、指先の下で蕾が硬く尖っていく。波のように押し寄せる快感に、漏れ出る嬌声は次第に大胆になり、隣室に聞こえるかどうかなんて、もうどうでもよかった。
脳裏を、マークの裏切りの顔とあの滑稽なプライドがよぎる。これは彼への復讐だ――私は自分に言い聞かせる。あんな数分間のゴミのようなセックスなど必要ない。私は自分自身の力だけで、天国へ行けるのだと。
玩具が最奥まで達すると、膣内の壁が収縮し、愛液が太腿を濡らしながら流れ落ちる。やがて、爆発のような絶頂が訪れた。私は悲鳴に近い声を上げてすべてを解放し、汗に濡れた髪を振り乱しながら、ベッドの上で激しく痙攣した。
肩で息をしながら、ふと窓の外を見る。私の中に、もう裏切られた惨めな女の姿はない。
私はただのマリア。欲望を肯定し、自由を追い求め、そして今、太陽に灼かれるのを待っている一人の女だ。
