判決を受けた

アルファの娘だと?

代弁者の男は、アリアナに疑いの眼差しを向けた。彼女からは狼の気配が一切感じられなかったのだ。

「王の前で罪を述べよ」と、男は命じた。

「私の罪は、信じる相手を間違えたことです。心に入れるべきではない相手を招き入れてしまいました」アリアナは間髪入れずに答えた。「彼らは私を裏切り、私の群れを奪い去りました。命からがら逃げ出した末に、シタデルに売られたのです」

――陛下の発情を満たすために。口に出せば死罪となる真実を、彼女は心の中で付け加えた。奴隷の言葉に重みなどなく、ましてや証拠がなければ尚更だ。

彼女の決心はとうに固まっていた。裏切り者だと認めるくらいなら、死んだ方...

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