41。訪問

ファルコンは拳を胸に当てた。「はっ、陛下」

リコンは唇を固く噛み締め、か細い嗚咽を漏らした。その顔には文字通り涙が伝っていた。

ダンカンが手を振って彼らを下がらせる。彼らが去ると、その視線はアリアナに注がれた。彼女は唇をきつく結び、笑いを堪えようとしているようだった。

彼の目は彼女に釘付けになった。これほどまでに美しいはずがない――初めて彼女を見た時、ナイラが着飾らせすぎだと思ったのはそのためだ。

滑らかで輝くような黄金色の肌、高い頬骨、すっと通った鼻筋、そしてふっくらとした唇。特に、噛み締めるのをやめたその唇は、濡れていて、誘うようだった。

彼女の裁判の際に、大法廷で領主や貴族たち...

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