第139章何かが起こった

クエンティンの言葉でハッと我に返ったアデラインは、コンペティションのことで頭がいっぱいになった。

スマートフォンを手に取ったが、圏外になっている。彼女は急いで外へ飛び出し、オパールにメッセージを送って、エントリー書類をケンナに転送するよう頼んだ。

その用事を済ませると、再び資料室に戻り、書類の整理を続けた。

いざ整理を始めてみると、資料の量が想像以上に膨大であることに気づいた。しかも、その多くが会社設立の初期段階のものだった。

もちろん、写真を撮ってデジタルデータとして保存することもできたはずだ。しかし、シェリルはすべて手作業で入力するようにと頑なに要求していた。

シェリルがわざと自...

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