第186章私が誰であるかを忘れないで

「シャーリー! 少しはプロとしての自覚を持ったらどうなの? ここにいる人たちが全員、オリンピア・プロジェクトに関わっているって分かっているの?」エレインはもう、苛立ちを抑えきれなかった。

もしシャーリーに、これほど不可欠なチームメンバーを全員解雇させたら、会社は確実に破滅してしまう。

だが、アデラインにははっきりと見えていた。シャーリーは全員を解雇したいわけではなく、手柄を独占したいだけなのだ。ただ、アデラインだけは去らなければならない。

女の勘というべきか、シャーリーはアデラインに脅威を感じ取り、彼女とロナルドの間に何かあるのではないかと疑っていたのだ。

今のシャーリーは、「後顧の憂...

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