第46話行かないで

ロナルドは息を呑み、体を強張らせた。

アデラインが彼の唇を甘噛みし続けても、彼から反応は返ってこない。

もどかしさに耐えかねて彼女が唇を離そうとしたその瞬間、ロナルドがすかさず追いすがり、切迫した様子で口づけを深めてきた。

恋愛経験が少ないアデラインにとって、これほど生々しい情熱に触れたのは初めてのことだった。喉の奥から甘い吐息が漏れ、ほんの数秒で、彼女は彼の腕の中でとろけてしまった。

ロナルドはゆっくりと身を引き、鼻先に歯をかすめさせた。「自分が何をしているのか、わかっているのか?」と、彼は低く囁いた。

「浮気よ」アデラインは涙ぐんだ瞳で見上げながら囁いた。体は耐えがたいほどの熱を...

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