第47話ダイヤモンドは失われた

アデラインは気まずそうに新しいスマートフォンを置いた。「ウィルソンさん、ごめんなさい。スマホが壊れてしまって、今日はその――」

「ウィリアムズ社長は、あなたが今日はお休みだって言っていたわよ」エレインはデスクの上の昼食にちらりと視線をやった。「あなたが欠勤だって発表したのに、あなたのためにランチを注文するなんて。社長が何を考えているのかさっぱりわからないわ。午前中ずっと様子がおかしかったのよ」

「おかしかった?」アデラインは尋ねた。「どうしたんですか? 怒っていたとか?」

「笑っていたのよ」エレインは声を潜めた。「今朝、妙な笑顔を浮かべて出社してきてね。それに、ストロベリーのボディソープ...

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