第87章欠席してはいけない

アデラインは自分がどうかしてしまったに違いないと感じていた。衣装部屋でロナルドと二時間も愛し合っているというのに、彼はいっこうにやめる気配を見せなかったのだ。

彼女は彼の胸をぽかぽかと叩いた。「ロナルド! もうやめて!」

「わかった、わかったから」ロナルドは彼女の手の甲に優しく口づけたが、下半身の動きを止めることはなかった。

打ち寄せる快感の波に翻弄され、アデラインはぐったりとロナルドの胸にすがりつくことしかできなかった。

意識は混濁し、今の状況に頭が追いついていなかった。

なぜ自分はまたロナルドと体を重ねているのだろうか。それも、よりによってこんな衣装部屋で。

視界の隅で、鏡に映...

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